2018/09/04 環流文明研究会各位 環流文明研究会 比較文明学会会員各位 今回担当:副代表神出瑞穂 2018年度第2回 環流文明研究会 議事録 下記のように開催され、活発な議論が交わされました。両発表とも今後の環流文明のあり方に関して相関があり、時期をみて再度採り上げて参りたいと存じます。 (日 時) 9月1日(土)13:00~17:00 (場 所) 東海大学代々木校舎 4号館(5階) 4505教室 (出席者) 池田誠、星野克美、松本亮三、横山玲子、神出瑞穂 (敬称略)(内 容) ●横山玲子:「自我と社会的経験との関係について」 フランスの社会人類学者レヴィ=ストロースの現代の文明社会について批判的認識をまくらに、ミードの「自我」、リントンの「個人の文化関与と地位」、バーカーの「達成的地位」、松本亮三の「メタ文明」の普遍性、アメリカ型達成的地位偏重社会、犬塚潤一郎の市場による自動機械的世界への変貌へと議論を展開し 社会の成員としての個人は、「交換可能な無名の原子」の状態へと おとしめられていった経緯を指摘した。 そしてそれが 現代文明が内包しているさまざまな負の側面に関わっているとして、「何が原因で・なぜこうなったか」を再考する必要性を主張した。 ●神出瑞穂:「共同体(コミュニテイ)思想の系譜と我が国のあり方試案」 世界的に不平等、格差、貧困問題が顕在化してきている中、 共同体から新しい文明の活路を見出そうとする動きが始まっている。 経済人類学のカール・ボランニーの思想と共同体の歴史を参考に 我が国の新しい共同体実現のための基本的考え方の試案を提示した。 (次回予定) ◆11月10日(土) 13:00~16:00 ◆東海大学代々木校舎 4階 4414教室 ◆発表者:未定 〇本年度のその後の予定は、1月12日(土)、3月2日(土)です。(事情により変更はありえます。) 以上 |