静岡の田舎町からお尋ねします 私(染谷)が住む静岡県島田市は大井川を挟んでまたがる、人口10万人ののどかな小さな町です。南北に長く伸びる町で、北のほうは山ばかり、南のほうは茶畑とたんぼが広がる田舎町です。。目立った製造業がないために、多くの若者は都会に移住。過疎化が進み、商店街はひっそりとしています。貧乏な町。日本のあちこちで見られる町の一つです。 過疎化、少子化、高齢化、低税収。何とかしなくちゃ、という声はあちこちから聞こえます。そんなとき、どうしても過去の栄光の再現を夢見ます。具体的にイメージできるのはまだ記憶に鮮明なつい「昨日」の事実ですから無理もありません。 しかし、どうなのでしょうか、その夢は実現可能なのでしょうか?もしかりに実現したら、まだあちこちに残る自然はますます破壊され、まるで東京のようになるでしょう。それで人々は幸せになるのでしょうか。試しに東京の人に訊いたらどうでしょうか、と提案したくなります。むしろ発想の転換が必要ではないかと思いますが、皆さんはどうお考えになりますか? 今年5月末に誕生した新市長は「ゆめみらい100人会議」なるものを立ち上げ、広く市民の声を聞き、市政に反映させようとしています。その概要は島田市役所ホームページでご覧いただけます。島田市民の中には発想の転換を図り、島田市に今なお残る自然とともに生きる文化を再構築すべしという意見をもつ方もいるかもしれません。しかし高度成長の夢の再現を求める声も少なくないとも思われます。これは、こと島田市に限らず、日本全体の課題、さらに全人類の課題ですね。(2013年8月17日・染谷臣道・記) |