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無題

2014/02/20 1:22 に 染谷臣道 が投稿
第2回合同研究会の質問の一つに「なぜポルトガルはアフリカやアジアを征服できたのか?」というのがありました。それに対する回答が発表者の末武さんからありました。以下の通りです。
軍事力、特に海軍力の違い、そして、そもそもインド及びインドネシア側に、海軍を持つという発想が無かったと思います。
アラブ人が築いた東アフリカの要塞都市に関しては、現地人から弓矢と槍で攻められることしか想定していなく、大砲で攻められることを想定していなかったと思います。
島や交易拠点は別ですが、ポルトガルは大航海時代には後年英蘭に見られるような植民地支配を行っていません。アラブ商人に代わってポルトガル人が交易を独占したというところだと思います。
また、交易商品を持っていたことと持っていなかったことの違いもあると思います。インドやインドネシアには交易できる綿製品や香辛料があり、アラブ商人が勝手に向こうから交易品を持ってきました。それに対し、ヨーロッパは交易できる商品を持たず、軍事力を使った収奪しか方法が無かったのだと思います。
もちろん、染谷先生がご指摘の通り、アジアの人たちは、平和主義で、農耕民族的であり、それに対して、ヨーロッパ人は遊牧民族的であり、戦争によって収奪することが当たり前だったというのはその通りだと思います。
 
以上。(2014年2月20日・染谷記)
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